神楽面 【天狗】 修復 (長崎県)

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神楽面 【天狗】 修復 (長崎県)

制作事例・修繕事例紹介

2020/11/18 神楽面 【天狗】 修復 (長崎県)

ちょっと前になりますが、ボロボロになった天狗の神楽面が宅急便で送られてきました。

送り主に連絡すると「新品同様に修理して欲しい」とのこと。

 

あまり お見積りもせずに、いきなりご依頼を頂くことがないので少々驚きました。

 

お電話で、「価格(お見積り)を出すので、その結果で修復するかしないか判断して欲しい」旨と「修復するならこういう工程を踏んで修復させていただくことになります」という旨をお伝えし、見積書を送らせて頂き、お客様にもご納得いただけたので弊社にて修復させて頂くことにしました。

 

塗装(漆)は剥げ落ち、鼻の部分は折れてしまっていて、髭も完全になくなっている状況から写真のような状態にまで修復させて頂きました。

 

木地の部分を修復したのち鼻の部分をコクソ(古式的な接着剤)を主に使って取り付けて、漆塗装。

金・銀箔を貼り付けて、馬の毛でできた髭を埋め込んでいき完成です。

 

弊社では、これまでも長崎県壱岐島で国の無形文化財にもなっている壱岐神楽の神楽面を多数修復させていただいたり、お祭りに使う獅子頭を修復させて頂いたりと寺院さまだけではなく神社さまにも喜んで頂けるように日々努力しております。

 

お正月も目前に迫ってまいりました。獅子舞や神楽など祭事用の諸道具の使用が増えてくる時期かと思います。

年に数回しか使わないものかもしれませんが、これを機会に傷み具合を確認されることをお勧めします。

(ただ、現時点で修復のご依頼を頂いても年内には間に合わないかもしれません、ご了承ください)

 

 

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