白木厨子（特注）　大阪府箕面市

先般、真宗本願寺派の寺院さまから阿弥陀如来像の光背の修理を承りました。

なんでも先の地震で転倒して壊れてしまったそうです。

（先の地震と言われ、大阪北部地震かと思っていましたが・・・阪神淡路大震災のことでした【笑】）

光背だけでしたので、簡単な修理で済み、すぐに納品させていただきました。

その納品の折に阿弥陀如来像の「厨子」を転倒予防の一環として作りたい旨ご相談を承り、

あれこれ検討したのですが、ネックになったのが安置場所の高さ制限。

既製品の角厨子では、３cmほど背が高くなり安置したい場所に置くことが出いないという問題に・・・

かと言って、特注で作らせていただいても「黒うるし」「金具」といったものを工程に加えると予算的にアウト。

ということで、とりあえず「白木の厨子」を作らせていただくことになりました。

「白木」というのは、簡単そうで案外難しく、木の節などがでてきたら使い物になりません。

上から「うるし」を塗るのであれば、多少のごまかしもきくのでしょうが・・・

使えそうな「ヒノキ材」を探しだし、加工させていただき、簡単な構造の白木厨子を作らせていただきました。

予算ギリギリでしたが、ご納得いただき、無事に阿弥陀如来像を安置することができました。