徳島県　弘法大師用厨子　修理　真言宗寺院さま

昨日より非常に強い台風１９号が静岡県に上陸し、関東・甲信・東北で猛威を振るっております。

該当エリアの皆々様におかれましては、安全第一で命を守る行動を取れとの特別警報も発令されました。

史上空前の大型台風でしたので、皆さま大変怖い思いや被害にあわれたり、避難所で過ごされたことかと思います。

心よりお見舞い申し上げます。

台風での被害も尋常ではないと思われます。何かお手伝いができることがありましたらお気軽にお声をかけてください。

さて最近は、曹洞宗寺院さまの投稿が多かったので、真言宗寺院さまでのお仕事をご紹介させていただきます。

この厨子は、１００年以上前の明治期に作られた「弘法大師像」を納める厨子です。各所痛んでいるところも多く、うるしも剥げ落ちた箇所がございました。また、裏面には施主様のお名前が朱書き（存命を意味する）で１００人以上書き込まれておりました。

修理に際し、裏面の施主名を残して欲しいとのご要望がございましたので、写真に記録し、文字起こしをしてからの修復作業になりました。

剥がれ落ちそうな「うるし」をすべて剥ぎ落とし、木地を修理、欠損箇所の新規製作などの工程を経て、「うるし」の塗り直し後、組み直しさせていただきました。新品同様に戻せたかと思っております。　課題であった施主名も朱書きではなく金文字（すべての方が調べた結果、鬼籍に入っておられたので・・・）に変更し、手書きで間違えないように一文字一文字書き入れさせていただき、戸帳も弊社で用意させていただきました。

１ヶ月以上前の９月上旬には、徳島県板野郡の真言宗寺院さまのところに納めさせていただき、中に入られる弘法さまも喜んでいただいているかと思います。

大型仏具・仏像の修理だけでなく・・・この様に文字書きもしておりますので「位牌」などの修理も弊社では対応しております。寺院さまには大型の修理が難しいかな？と思われるような位牌も多く存在するかと思います。そのような位牌なども修理させていただきますので、よろしくお願い申し上げます！