須弥壇　大改修　松山市

お彼岸も終わり、寺院関係の皆様におかれましては「やれやれ」といったところでしょうか。

お疲れさまでございました！

前回の投稿で愛媛県松山市の曹洞宗寺院さまの須弥壇を改修のため引取作業をしている写真をUPさせていただきました。

完成は、どんなふうになるの？なんてお声もいただきました。

通常は、完成予想図（パース）などは作らずにお任せいただくのですが、この須弥壇に関しては諸事情もありパースを業者に作成していただいております。パースは、神戸市で建築設計などをしておられる「プレスケープ」さまに無理を言ってお願いしました。

改修前の須弥壇は、朱色一色の簡素なものでしたが、今回の大改修にはご住職様の想いに加え新しい感覚と古い技術の融合を目指して何度も打ち合わせを繰り返して構想を練りました。

大まかな変更点は・・・

＊朱色の塗りを「うるみ溜塗り」に変更する。（うるみ色というのは、朱色と黒色のうるしを混ぜ合わせたような高級感のある茶系の色です）

＊高欄がなかったので、新調し「置き高欄」を設置する。

＊木瓜の部分が寂しいので、背景を「緑青」にして、その前に寺院ゆかりの「彫刻のレリーフ」を組み込む。

＊金具を新調する。

などなど盛りだくさんの大改修となります。

完成予定は、来年のお彼岸の頃。塗り・彫刻・彩色・金箔・金具担当の職人たちが総動員で作業に当たります。

弊社としてもというより、日本全国探しても「こんな須弥壇見たことがない！」っていう須弥壇になるかと思います。

今から完成が楽しみなのですが、一部デザインを変更したり、作業に入るに入れない事案も発生しなかなかに苦労の多い楽しいみな作品になります。

職人たちも皆、日本で前例をみない作品に興奮し、情熱をもって作業に取り組んでくれています。