木魚の塗り直し　山口市

お坊さま方は、夏の法務でお忙しくお疲れのことと存じます。

酷暑が続いております。お身体には充分お気をつけください。

さて、先般・・・宅急便でのやり取りで「木魚の塗り直し」のご依頼をいただき、無事に納品させていただきました。

長年使いこまれた「木魚」であり、口の部分は継いだ修復のあともありましたが、その継あとも見えなくなるようにとのご依頼でした。

塗りは、うるし仕上げですが「摺りうるし」の技法を用い木魚の質感（木目など）を残して仕上げました。

少し濃く漆を塗ったので、写真では黒っぽく見えてしまいますが「摺りうるし」独特のあめ色の透明感も残り上々の仕上がりであったと自画自賛しております。施主様からも「きれいになった！」という声だけではなく、塗りなおして「音が良くなったような気がする」という嬉しいお言葉を頂戴しました。

弊社では、「うるし」にこだわった作業もしております。

神社関係では、「笏」に朱や黒の「うるし」を塗り、ちょっとお洒落な「笏」を作らせていただいたりしております。

神社のしきたり「有職故実」にも「笏」に関する細かな規定は書かれておりません。「笏」は「笏」の形状をもって実用性があればいいということだと判断し、「うるし」を塗ってみたものを作らせていただきました。神社本庁にも確認しましたが、「笏」には規定は書かれていないとのお言葉も頂戴しており、贈答用などにご依頼を賜ることが多くなりました。

話が脱線しましたが、弊社では木製品を主に・・・彫刻（修復含む）・彩色・金箔・金具・うるし塗布、多様な工程をもってお客様のご要望に応えられるように全力で取り組んでおります。ご要望がございましたら工房が見学できるようにも調整させていただくこともできます。ぜひともお問い合わせください。今後ともよろしくお願い申し上げます。

お盆に突入して、体調管理が大変な時期かとも思いますが・・・皆々様のお身体をご慈愛申し上げます。