神額 修復 大阪府

久しぶりに 神社関係の投稿です。
大阪府内にある 神社さまの神額をきれいに修復させていただく機会をいただきました。
明治時代に奉納されたことが…神額の裏書にありましたので、明治・大正・昭和・令和と受け継がれてきたものになります。
屋内ではあるのですが、密閉された部屋の中にはなく、屋外の雨風の影響を受けやすい 開放された拝殿に掲げておりました。

長年の湿気などで、額の縁にあたる部分が 木材なので 歪みや捻れなどがあり、文字の箔もすべて剥落しておりました。

縁にあたる部分の修復は困難を極め、ただ単に木地を治しただけでは 元のような状態に戻らなかったことから 四角に飾り金具を急遽 取り付けさせていただくことの了承を受けて、できるだけ始めの雰囲気を壊さないように目立たぬよう金具を付けさせていただき、漆や箔の工程をさせていただき、なんとか2ヶ月程で きれいに仕上がりました。
宮司さま、施主さまにも大変喜んでいただき 職人たちの苦労も報われたかと思います！